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気になる話題 【格差】 

「格差固定しない仕組みを」と題して、日本総研 山田 久研究員(42)が2006/3/11 朝日新聞 be on Saturdayに次のように書かれている。


 経済的な格差の議論が盛んだ。議論にともなってジニ係数にも注目が集まっている。総務省の全国消費実態調査(2人以上の所帯)の年間収入で見た場合のジニ係数は、89年0.293、99年0.301、04年0.308と拡大した。しかし、この場合のジニ係数が上昇した主因は、高齢化によるものと考えられる。高齢者は若い世代に比べ、所得の格差が大きく、高齢化が進めば、ジニ係数は上昇する。 ただ、世代別では、「30歳未満」と「50歳代」で格差が広がる傾向が出てきている。

 上記の下線部分はどういうことなのか?総務省の全国消費実態調査を調べてみた。《2 年間収入階級別の状況 図III-6 世帯主の年齢階級別年間収入のジニ係数及び消費支出の擬ジニ係数(全世帯)》70歳代のジニ係数は、平成11年に比べ平成17年が下がっている。一方、図III-5をみると、平成11年に比べ平成17年の2人以上の全所帯のジニ係数は大きくなっている。この資料からでは、どうやら高齢化が原因と特定できないと思える。
 所得格差が拡大する原因は「高齢化社会」もその一つかもしれないが、他になにかありそうである。「一億層中流意識」があるといわれてきたが、この中流意識を持つ階層の所得に格差が生じてきたのではなかろうか。そういう仮定をしてみると、案外答えが見つかりそうである。
 日本では、1980年代までの経済成長の過程では、日本的経営方法で所得の平準化が行われてきた。しかし昨今の市場競争原理至上主義の下、経営環境が変わりグローバル化する経済の下で生き残りをかけた努力がなされている。企業経営者は経営の合理化のため、どうしても固定費、主に人件費の削減を考えざるを得ない。多様な情報システムが普及するにつれて、取引形態や、労働形態も変わってきている。このような環境の中では、働く人の所得格差は拡大する可能性が高く、結果として、かっての中間階層が崩壊し、ジニ係数に表れてきたのではなかろうか。
 参考: ロバート・B・ライシュ著、清家篤訳「勝者の代償」(東洋経済新報社,2002年)

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