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サンフランシスコ平和条約第11条の解釈 

 東條 由布子さん(昭和14年生)が、昨年7月3日、『東条英機の孫語る祖父東条英機と一族の戦後60年』というテレビ番組に出演され、その中で、A級戦犯について次のように発言されいた。

サンフランシスコ講和条約 第11条の judgementsの解釈が問題である。 極東軍事裁判の「判決」を受け入れたものであって、極東軍事裁判そのものの合法性を受け入れたものではない。


 想像の域を出ないが、祖父東条英機さんが『A級戦犯』とされたことについて承服しがたい印象であった。この条文の解釈として、「サンフランシスコ平和条約の第十一条で、極東軍事裁判を受諾するという条項がある。」とか「・・・政府・自民党の中には、「A級戦犯」合祀は「極東国際軍事裁判」を受諾した対日講和条約に抵触するかのような言説を述べる者がいるが、この「裁判」に当たる英語の原文はJudgmentsであり、本来は「判決」と翻訳すべきものであって・・・」など、いろいろの立場からの見方があるようだ。
 問題の第11条を英文で見てみよう。

CHAPTER IV POLITICAL AND ECONOMIC CLAUSES
Article 11
Japan accepts the judgments of the International Military
Tribunal for the Far East and of other Allied War Crimes Courts
both within and outside Japan, and will carry out the sentences
imposed thereby upon Japanese nationals imprisoned in Japan.


 これに対する、日本語の条文は、

日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課したを執行するものとする。


 上記のとおり、jusdgements (裁判)と sentences (量刑)は厳密に使い分けられている。したがって、この条文により、極東軍事裁判そのものの合法性を議論するには無理があると考える。

 昨年なくなられた後藤田元官房長官は、-A級戦犯には「結果責任」-とする記事で「負け惜しみの理屈はやめた方がいい。サンフランシスコ講和条約は、戦後日本が国際社会に復帰し、新しい日本を築く出発点だ。それを否定して一体、どこへ行くんですか」
「東京裁判にはいろいろ批判もあるし、不満もあった。ただ、裁判の結果を受け入れた以上、それに今更異議を唱えるようなことをしたら、国際社会で信用されるわけがない。条約を守り、誠実に履行することは、国際社会で生きていくために最低限守らなければいけないことだ」と述べられている。

 A級戦争犯罪人に対する減刑及び赦免は、平和条約第11条、及び「平和条約第11条による刑の執行及び赦免等に関する法律(昭和27年法律第103号)」を根拠として、中央更生保護審査会の審査に基づく我が国の勧告及び極東国際軍事裁判所に代表者を出した政府の過半数の決定に基づいて行われた。

 ということは、2006年現在、A級戦争犯罪人は存在しないことになる。しかし、既になくなっていた方々の名誉回復が行われたか否かはっきりしない。

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